ハンドメイド作品を
BASEで販売する完全ガイド

手作りのアクセサリーや雑貨を、自分のネットショップで売ってみたい——そんな人に最適なのが、無料でショップを開ける「BASE(ベイス)」です。本記事ではBASEの開設手順から、手数料、売れる写真と作品のコツ、minne・Creemaとの違い、集客の方法、特定商取引法などの注意点まで、ハンドメイド販売をゼロから始めるための情報をまとめました。

BASEとは?ハンドメイド販売に向いている理由

BASEは、専門知識がなくても無料で自分のネットショップを開設できるサービスです。テンプレートを選んで商品を登録するだけでお店が完成し、初期費用・月額費用をかけずに始められるため、ハンドメイド作家の販売デビューに人気があります。

「自分のお店」だからこその自由度

BASEはminneやCreemaのような「ハンドメイドマーケット(共同の売り場)」ではなく、独立した自分専用のショップです。デザインや見せ方を自由にカスタマイズでき、自分のブランドの世界観を作れるのが最大の魅力。一方で、マーケットのように勝手にお客さんが来るわけではないため、SNSなどで自分から集客する必要があります。

BASE=箱、集客=自分
BASEはあくまで「お店という箱」を無料で用意してくれるサービスです。売上を伸ばす鍵は、SNS発信などでお店にお客さんを呼び込めるかどうか。開設して終わりではなく、集客とセットで考えましょう。

BASEショップ開設の6ステップ

1
アカウントを無料登録する
メールアドレスやSNSアカウントで無料登録します。初期費用・月額費用はかからず(スタンダードプラン)、数分でアカウントが作れます。
2
ショップ名・URL・デザインを決める
覚えやすいショップ名とURLを設定し、テンプレートからデザインを選びます。ロゴやトップ画像で世界観を作ると、お店の印象が大きく変わります。
3
特定商取引法に基づく表記を設定する
ネットショップでは販売者情報(特定商取引法に基づく表記)の掲載が必須です。BASEには個人の住所・電話番号を一定の条件で非公開にできる仕組みもあるため、設定画面で確認しながら登録します。
4
商品を登録する(写真・説明・価格・在庫)
作品の写真をアップし、サイズ・素材・価格・在庫数を入力します。写真と説明文の質が売上を大きく左右するため、後述のコツを参考に丁寧に作り込みましょう。
5
決済方法と配送設定をする
利用できる決済方法を有効にし、送料や配送方法を設定します。送料は「全国一律」「商品に含める」など分かりやすくしておくと、購入のハードルが下がります。
6
公開して、SNSで告知する
ショップを公開したら、Instagram・XなどのSNSでオープンを告知します。BASEはSNS連携機能もあるため、作品投稿からショップへの動線を作って集客を始めましょう。

BASEの手数料・料金プラン

BASEには主に2つの料金プランがあります。始めたばかりで売上が少ないうちは月額無料のスタンダードプラン、月商が大きくなったら月額制で手数料の安いグロースプランに切り替えるのが基本です。

BASEの料金プラン比較(2026年6月時点の目安)
項目 スタンダードプラン グロースプラン
決済手数料 販売額の約3.6%+1件あたり数十円 販売額の約2.9%
サービス料 販売額の約3% なし
向いている人 始めたて・売上が少ない人 月商が大きい・販売数が多い人
手数料を価格に織り込む
手数料を考えずに価格を付けると、売れても手元にほとんど残りません。材料費+手間賃+手数料+送料を踏まえて価格を決めましょう。手数料率は改定される場合があるため、出店前にBASE公式で最新の料率を必ず確認してください。

ハンドメイド販売サービス比較

BASE以外にもハンドメイドを売れるサービスがあります。「自分のお店を持つ型」と「マーケットに出店する型」で集客・手数料が変わるため、特徴を押さえて選びましょう。

主なハンドメイド販売サービスの比較(2026年6月時点)
サービス 形態 集客力 特徴
STORES 自分のネットショップ 自力で集客 BASEと同種。デザイン・機能で好みが分かれる
minne ハンドメイドマーケット サイトに客が集まる 国内最大級の作品数。手数料はやや高め
Creema ハンドメイドマーケット サイトに客が集まる クオリティ志向の客層・作品が多い
メルカリShops メルカリ内ショップ メルカリの集客を活用 巨大な利用者に露出できる・手軽
迷ったら「BASE+マーケット」の併用
集客に自信がないうちは、人が集まるminneやCreemaにも出品して販売チャンスを増やし、SNSで集めたファンはBASEの自分のお店へ誘導する——という併用が現実的です。

BASEで売れやすいハンドメイドジャンル

ハンドメイドの中でも特に需要が大きく、初心者でも売りやすいジャンルを紹介します。自分が作るのが好き・得意なものから始めると続けやすくなります。

1
アクセサリー(ピアス・ネックレス等)
定番・需要大 小さく送りやすい
ハンドメイドの王道ジャンル。小さく軽いので送料が安く、利益が残りやすいのが魅力です。トレンドや季節を取り入れやすく、シリーズ展開でファンを増やせます。ライバルが多いぶん、世界観やデザインの個性で差別化することが大切です。
需要
★★★★★
単価の目安
1,000〜5,000円
難易度
★★☆☆☆
売り方のポイント
着用イメージ写真を載せる → シリーズ・色違いで展開 → トレンド素材・季節モチーフを取り入れる
2
布小物・バッグ・ポーチ
実用品で需要安定 リピートされやすい
エコバッグ・ポーチ・マスクケースなどの布小物は、実用性が高く日常的に使われるため需要が安定。生地選びで個性を出しやすく、「使いやすさ+かわいさ」を両立すると人気が出ます。気に入られるとリピートにつながりやすいジャンルです。
需要
★★★★☆
単価の目安
1,000〜4,000円
難易度
★★★☆☆
売り方のポイント
サイズ・容量を具体的に明記 → 生地の柄で季節感・個性を出す → 実際の使用シーンを写真で見せる
3
ベビー・キッズ用品(名入れ)
ギフト需要 名入れで差別化
スタイ・お食事エプロン・名入れグッズなどは、出産祝い・ギフト需要が大きいジャンル。「名入れ」「オーダーメイド」に対応すると単価が上がり、量産品との差別化ができます。安全性への配慮(素材・縫製)を丁寧に伝えると信頼につながります。
需要
★★★★☆
単価の目安
1,500〜5,000円
難易度
★★★☆☆
売り方のポイント
名入れ・オーダー対応で単価アップ → ギフトラッピングに対応 → 素材の安全性をしっかり説明
4
インテリア雑貨・ドライフラワー
世界観で差別化 写真映えする
スワッグ・リース・キャンドル・アロマ雑貨などのインテリア系は、写真映えしSNSと相性が抜群。お店全体の世界観で勝負できるため、ブランディングが得意な人に向いています。割れ物・繊細な作品は梱包に配慮が必要です。
需要
★★★☆☆
単価の目安
2,000〜8,000円
難易度
★★★☆☆
売り方のポイント
飾ったイメージ写真で魅せる → 世界観を統一してブランド化 → 壊れやすい作品は梱包を丁寧に
5
ペット用品(首輪・服・バンダナ)
ニッチ需要 愛着で売れる
ペット人気を背景に、オーダーメイドの首輪・服・バンダナなどは根強い需要があるニッチジャンル。「うちの子サイズ」のオーダー対応や名入れが喜ばれ、愛着のある飼い主はリピーターになりやすいです。サイズ展開と素材の安全性がポイント。
需要
★★★☆☆
単価の目安
1,500〜6,000円
難易度
★★★☆☆
売り方のポイント
サイズオーダーに対応 → 着用したペットの写真で魅せる → 安全な素材・金具を使う
6
季節・イベント・推し活グッズ
時期需要が大きい 早めの準備が鍵
クリスマス・ハロウィン・入園入学などの季節物や、いわゆる「推し活」グッズは、時期が来ると需要が一気に高まるジャンル。シーズンの少し前に出品を準備しておくと売り逃しません。流行を取り入れやすく、SNSで話題になりやすいのも利点です。
需要
★★★★☆
単価の目安
1,000〜5,000円
難易度
★★★☆☆
売り方のポイント
シーズンの1〜2ヶ月前に出品準備 → 既存キャラ・ロゴの無断使用に注意 → SNSのトレンドに合わせて発信

売れる写真・作品・説明の6つのコツ

写真は自然光で明るく。複数アングル+使用イメージを載せる
背景は無地でシンプルに統一し、お店の「世界観」を作る
サイズ・素材・重さ・お手入れ方法を具体的に明記する
価格は材料費+手間賃+手数料+送料を踏まえ、安売りしすぎない
商品ラインナップに統一感を持たせ、ブランドとして見せる
丁寧な梱包とサンキューカードでリピーター・口コミを増やす
写真が9割
ネット販売は実物に触れられないため、写真の印象がそのまま売上に直結します。スマホで十分なので、明るさ・背景・世界観を意識して撮るだけで、同じ作品でも売れ方が変わります。

集客の方法|BASEは「作って終わり」ではない

BASEは自分のお店なので、集客できるかどうかが売上を左右します。お金をかけずにできる集客の柱は次の3つです。

① SNSで作品と世界観を発信する

Instagram・X・Pinterestで作品写真や制作過程を継続的に発信し、プロフィールやリンクからショップへ誘導します。完成品だけでなく「作っている様子」を見せるとファンになってもらいやすくなります。

② SNS連携・ハッシュタグを活用する

BASEのSNS連携機能を使えば、投稿からスムーズに購入へつなげられます。ジャンルや季節のハッシュタグを付けて、興味のある人に見つけてもらいましょう。

③ リピーター・ファンを資産にする

一度買ってくれた人を大切にし、新作の告知やフォロー特典でつながり続けることが、安定した売上につながります。新規集客より、ファンの再購入のほうが効率的です。

販売前に知っておくべき注意点

守るべきルール
特定商取引法に基づく表記(販売者情報)はネットショップに必須/②既製パーツ・生地を使う場合はメーカーの商用利用規約を確認(キャラクター物・ブランドロゴ入りはNGが多い)/③他者のデザイン・キャラクター・ブランドの無断使用は禁止/④食品・化粧品・石けんなどは関連法の許可・届出が必要な場合がある/⑤継続的な営利販売で所得が年間20万円を超えると確定申告が必要なことがある/⑥肌に触れる物・口に入る物はPL保険(製造物責任)の検討も。
規約・法令は公式で最新を確認
BASEの手数料・機能や、特定商取引法・各種許可の要件は変更されることがあります。出店・販売の前に、BASE公式および関係機関で最新情報を必ず確認してください。

よくある質問

ハンドメイド初心者でもBASEで売れますか?

売れます。BASEは無料でネットショップを開設でき、専門知識がなくてもテンプレートでお店を作れます。ただしBASEは自分のお店なので、開設しただけでは人は来ません。SNSで作品を発信して集客する努力が必要です。まずは数点を出品し、Instagramなどで作品や制作過程を発信してファンを増やすところから始めましょう。写真の見栄えと世界観の統一が売上を大きく左右します。

BASEの手数料はいくらですか?

月額無料のスタンダードプランの場合、決済手数料とサービス料を合わせて販売額のおおよそ6%台+1件あたり数十円が目安です。月商が大きくなると、月額制で決済手数料が下がるグロースプランの方が安くなる場合があります。手数料率は改定されることがあるため、出店前に必ずBASE公式で最新の料率を確認してください。

BASEとminne・Creemaはどう違いますか?どちらがいいですか?

BASEは「自分のネットショップ」を作るサービスで、デザインの自由度が高い反面、集客は自分で行う必要があります。minneやCreemaは「ハンドメイドマーケット」で、サイト自体に買い物客が集まっているため集客力がありますが、手数料はやや高めで他の作家との競争もあります。SNSで集客できる人や独自ブランドを育てたい人はBASE、まず人が集まる場で売りたい人はminne・Creemaが向いています。両方に出すのも有効です。

BASEでハンドメイドを売るのに資格や許可は必要ですか?

自作のアクセサリーや雑貨などを売る分には、基本的に資格や許可は不要です。ただし、食品を販売するなら食品衛生法に基づく営業許可、化粧品・石けんなどは関連法の許可・届出が必要になる場合があります。また、特定商取引法に基づく表記(販売者情報)はネットショップに必須です。扱う商品が許可を要するものでないか、事前に必ず確認してください。

ハンドメイド販売の利益に税金はかかりますか?

利益を得る目的で継続的に販売する場合、その所得には課税対象となることがあります。目安として、会社員などの副業で所得(売上から材料費・手数料・送料などの経費を引いた額)が年間20万円を超える場合は確定申告が必要です。材料費・梱包資材・BASEの手数料などは経費にできるため、レシートや記録を残しておきましょう。詳細は国税庁や税務署で確認してください。

※本記事の手数料・料金プラン・単価の目安は2026年6月時点の一般的な情報です。BASEをはじめ各サービスの手数料率・プラン・機能、特定商取引法や各種許可の要件、税金の取り扱いは変更される場合があります。出店・販売の前に、必ず各公式サイトおよび国税庁・関係機関で最新情報をご確認ください。実際の売上は作品・価格・集客・市場環境により大きく異なります。